2013年08月25日

The GameBook Authoring Toolの使い方

「The GameBook Authoring Tool」の使い方を書きます。

The GameBook Authoring Tool
http://www.crumblyheadgames.co.uk/the-gamebook-authoring-tool/


このソフトはHTMLやゲーム性を伴うファイルには変換できません。
出力出来るのはTXTとRTFだけです。

変数やフラグ分岐もないです。

ゲームとしてゲームブックを作り楽しむツールというよりは、ゲームブックに特化したテキストエディタと言った方が良いでしょう。
ゲームブックを制作し印刷して同人誌にするとか、そういった用途であれば他のゲームブック制作ツールよりも使い易いと思います。

余計な機能はないのでとにかく簡単です。

ゲームブックを制作するのに普通のテキストエディタを使うととにかく不便です。
パラグラフという概念もなく手書きのメモでパラグラフ番号を管理したり、はたまたパラグラフ毎にファイルを小分けして書いたりと試行錯誤を繰り返してもやっぱり使いづらいのですよね。

最終的にはアイディアプロセッサまで持ち込んでどれがゲームブック制作に向いたソフトなのか色々と探したりするのですが、文章を小分けにして分類は出来るもののそれにシャッフルした番号を付けるとかゲームブック向きの機能はなかったりします。アイディアプロセッサでもフリーブエディターのようなゲームブック制作に使えそうなソフトはあるんですけどね。それでも何か足りないと感じます。

今回の「The GameBook Authoring Tool」はゲームブック制作のためと割り切ったテキストエディタです。
よって本文と選択肢の編集欄が分かれていたり、フローチャート図を自動で作成したり、パラグラフ番号をシャッフルする機能も付いて更にシャッフルしたくないパラグラフ番号は個別に指定できたりもします。

このソフトのもう一つの特徴は各ウィンドウが自在に配置出来る点。
本文や選択肢のウィンドウをメインウィンドウから独立させたり上下左右に配置させたり、またはタブにしたりと観自在に作業場を自分好みの配置に変えられます。

ですがフリー版はパラグラフは100までしか作れないのと出力したフッターにソフトウェア名が表示されてしまいます。
制限を解除したプロ版もありますがシェアウェアで39ポンドとちょっと高額です。

使い方ですがそんなに難しくありません。この記事一つで終わらせられます。

インストールして立ち上げると下のようなウィンドウが出てきます。

03.jpg

メニューバーの説明をします。

【File】
New: 新規で作ります。
Open: 保存した専用ファイル(拡張子は.gbat)を開きます。
Save:専用ファイル(拡張子は.gbat)を保存します。
Save As: 別の名前を付けて保存します。
Export book: TXTかRTF形式で出力します。
Exit: このソフトウェアを終了します。

【Edit】
Cut: 選択した文章を切り取ります。
Copy: 選択した文章をコピーします。
Paste: 選択した文章を貼付けます。

【View】
Toolbars and Docking Windows: メニューバー(Standard)、プロパティウィンドウ(Properties)、選択肢ウィンドウ(Choices)、本文入力欄(Section Text)の各ウィンドウを表示したり非表示にしたりできます。
Status Bar:ウィンドウ下部のステータスバーを表示したり非表示にしたりできます。
Previous ViewとNext Viewでアクティブにするウィンドウを変えられます。

【Book】
Add Section: セクションとはパラグラフの事です。新しいパラグラフを作ります。
Remove Section: 選択したパラグラフを削除します。
Shuffle Section: パラグラフ番号をシャッフルします。
Book Properties: 下画像のようなウィンドウが出ます。ゲームブックタイトルとフッターを変えられますがフリー版はフッターを変えられません。

WS000005.JPG

【Help】
ヘルプです。オンラインヘルプはありますが大した事は書いてません。アップデートのチェックもできます。

【Go PRO!】
シェアウェアのプロ版の宣伝です。


各ボタンの説明です。簡単なものばかりです。

01.jpg

1.新規作成
2.ファイルを開く
3.保存
4.カット
5.コピー
6.貼付け
7.パラグラフを新規作成
8.パラグラフを削除
9.パラグラフ番号をシャッフル
10.ヘルプ


WS000000.JPG

立ち上げると最初は1のみ作られています。
フローチャートに楕円形の1があります。それをクリックすると楕円の線が直線から点線に変わります。選択された状態という意味です。
選択されたパラグラフの情報がプロパティウィンドウと選択肢リストと本文欄に表示されます。

プロパティウィンドウの説明

02.jpg

Number: パラグラフの番号です。
Can be auto shuffled: パラグラフをシャッフルする時にシャッフルしたくない番号があればここで指定します。Falseにすればパラグラフの情報と番号が固定されシャッフルから除外されます。Trueだとシャッフルの適応内に入ります。デフォルトではスタートページである1がFalseになっています。
Summary: パラグラフの名前を入れます。選択肢作成からパラグラフを作ると選択肢のテキストがフローチャートに表示されますがそのテキストが長く、フローチャートが見にくくなる場合こちらに入力するとその表示が変わります。その場合も選択肢のテキストは変わりません。

選択肢リストの説明

WS000001.JPG

Add: 上図のようなウィンドウが立ち上がります。Text:は選択肢のテキスト、Destination:はリンク先のパラグラフを指定します。作成済みのパラグラフの他、作成してないパラグラフの内一番若い番号のものを一つ指定する事ができます。

Remove: 選択した選択肢を削除します。
Edit: 選択した選択肢を編集します。

本文欄は本文を書く場所です。

Add Sectionでパラグラフを作成し本文を書いていきましょう。そして選択肢を設定するとフローチャート図が自動で変わります。パラグラフを示す楕円形のシンボルに矢印が付いてリンクしていることを示しています。

WS000002.JPG

フローチャートの配置図は固定で変えられません。

WS000004.JPG

パラグラフ番号順に制作して一通り作成したらShuffle Sectionでパラグラフ番号をシャッフルしましょう。自動的に付け替えられます。シャッフルしたくない番号があればそのパラグラフを選択してプロパティウィンドウのCan be auto shuffledをFalseにします。これでシャッフルからは除外されます。

WS000006.JPG

先ほどのフローチャートをシャッフルさせました。フローチャートの図も変わりました。
テキストファイルに出力すると下図のような感じになります。

WS000007.JPG

特に説明らしい説明もしなかったですね。簡単に扱えると思います。これで終わりです。
posted by 文芸遊戯研究会 at 05:45| Comment(3) | 制作ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、はこと申します。
ゲームブックを作ってみたいと思いつつも分岐の整理がでうまくゆかず困っていたのでこちらの記事を拝見し、早速使ってみてこれだ!と思いました。本当に助かりました、ありがとうございました。
Posted by はこ at 2016年09月18日 14:08
はこさんへ
返信がかなり遅れまして申し訳ございません。
恥ずかしながら今になって気づきました。

こんな役立たずのブログですがお役に立てたようで何よりです。

このツールですが、古いバージョンですので、最新版では少し勝手が違います。
なんと最新版ではパラグラフ番号へ自動的に「に進め」とかの文字を付加できるようになりました。
できれば新しいバージョンでの使い方を記事にしたいところですが、
パソコンを新調した際にログイン情報も失念してしまいまして、メアドもパスワードもわからないまま今に至ってしまいました。
Posted by 文芸遊戯研究会 at 2016年12月29日 20:42
今回のバージョンアップにより、シャッフルのルーチンが新しくなったようで綺麗に分けてくれるようです。
エクスポートグラフのバグも修正されたようです。

GameBookウインドウのchoice formatをcustomに選択し、format欄に
{{text}} {{destination}}へ進め
と記載すれば、出力した際に「パラグラフ番号 へ進め」と付加されるようになります。
「〜へ進め」という表記をいちいち入力せずに自動的に付加されるというわけですね。
Posted by 文芸遊戯研究会 at 2017年02月12日 21:03
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