2013年09月27日

inklewriterの使い方02

前回からの続きです。
今回は村を出て山を登るシーンまでを作成します。

ここではフラグ立てや変数の挿入と条件分岐を説明していきましょう。
山道を登ると道が左右に分かれてどちらか選択して進みます。右へ進めばそのままゴールへ行きますが、左に進んだ場合は崖から落ちて上らないと行けません。そのためにはストックが必要なのですが、長老に会っていればそれを入手して、会っていなければ持っていません。

 ストックを持っているか否かで文章が分岐するという毎回恒例のフラグ分岐をここで行います。

まず特定の箇所でフラグを立てなければいけません。この場合は長老と会った際のパラグラフです。この時点で主人公は長老からストックを貰います。

11.jpg

ウィンドウをアクティブにすると右端に赤いリボンが飛び出しているのが分かりますでしょうか。画像で赤矢印の部分です。これをクリックするとリボンが飛び出して「+Add marker」と言う文字が現れます。それを更にクリックするとテキストを入力するゲージが現れます。ここにフラグを入れるのですが、特に文字の指定はありません。ありがたい事に日本語も可能です。ここはそのまま「ストック」と記入します。

12.jpg

文字だけ記入した場合はそれがあるか無いかで判断しますが、ここでは変数として数値も入れる事が出来ます。例えば10ゴールドの金を手に入れた場合は「金 + 10」と記入すると「金」という変数に10を加えられます。もちろんそこから新たに足したり引いたりできます。

10.jpg

フラグや変数を設定すると画像のようにフラグ名がリボンに表示され、リストにもフラグ名のアイコンが表示されるのでわかりやすいです。フラグを加えるのはこれだけで終了です。


次はそのフラグの状況によってテキストを変化させる部分を編集します。この場合は左の道を進んで、崖に落ちた後のテキストです。

パラグラフのテキストを三つのブロックに分けました。ギザギザの蛇腹の線がブロックの分かれ目です。条件分岐はブロック毎に設定するので分ける必要があります。

08.jpg

画像の三つのブロックの一番上はどの状態のフラグでも必ず表示される文章です。二番目のブロックはストックを持っていない時に表示される文章を書きました。三つ目はストックを持っている時に表示される文章です。
このままプレイすれば当然三つのブロックがすべて表示されてしまいます。

まずストックを持っていない時の文章をクリックしてアクティブにします。

07.jpg

その後画面左下の「if」と書かれたアイコンをクリックしてください。画像赤矢印の部分です。

06.jpg

アクティブにしたブロックの下部に細長いアイコンが表示されますのでそれをクリック。

左右二つに分かれたウィンドウ枠が現れます。左が指定のフラグがあった場合にこのテキストを表示するという枠で、右がその逆の指定のフラグが無い場合に表示するという枠です。

05.jpg

この画像のブロックは二つ目なので「ストック」が無い場合に表示されないといけません。よって右の枠で指定します。枠の下の「+Add marker」をクリックすると画像のポップアップウィンドウが現れます。新たにフラグを記入する事もできますが、ストックは既に登録されているので下に表示されています。+の部分をクリックすると加えられます。

04.jpg

画像のようになりました。これでストックというフラグが無い場合のみこのブロックのテキストが表示されるというシステムになりました。

三つ目も同じように指定しますが、ストックというフラグがある場合のみ表示されないといけませんから、当然左の枠にて指定します。

03.jpg

このパラグラフの選択肢に「頂上へ」というリンクを設けました。崖を上らないといけませんからこの選択肢もストックを持っている場合のみ表示されないといけません。

同じように選択肢も条件を加えます。ただ選択肢はそれが適応されない場合も表示はされます。クリックしても移動しないというだけです。ツールがバージョンアップすれば恐らく対処されるかと思います。

02.jpg

すべて設定すると画像のようになります。

この条件分岐はフラグの文字だけでなく変数の数値でも使えます。例えば金を10ゴールド以上持っている場合のみテキストを表示させたい場合は「+Add marker」で「金 >= 10」と入力すれば良いです。>=は変数が指定の数値以上で、<=は変数が指定の数値以下ということです。イコールを消して「金 < 10」とすれば金が10未満で発動すると言う事になります。

テストプレイする場合はメニューバーの「read」をクリックするとテストプレイできます。テストプレイでは変数やフラグが表示されますが、公開してプレイする時には表示されません。変数の値をテキストで表示する際はテキストに[value:フラグ名]や[number:変数名]と記載してください。

09.jpg

文中にハイパーリンクも貼れます。[http://yahoo.co.jp]とURLを[]で囲むだけで外部サイトへリンクできます。

後はパラグラフを訪れるたびランダムで文章を変えられるシステムがあります。
今日のおみくじは {~大吉|中吉|吉|凶}
今日の天気は {~晴れ|曇り|雨}だ。
というように記載すれば括弧内の文字がランダムに表示されます。

すべて出来上がって公開したい場合はメニューバーの「share」をクリックするとURLが現れます。

01.jpg

それをブログに貼るなり仲間にメールするなり自由に使ってください。電子書籍に変換サービスは日本のユーザーに対して対応しているかどうかは不明ですので、直接開発側に問い合わせてみてください。


これで一連の説明は終了です。
この記事で作成した試作ゲームブックを公開しておきます。短いですがプレイできます。タイトルは日本語だと文字化けするのでタイトルだけ英語に訳してあります。

試作ゲームブック
posted by 文芸遊戯研究会 at 00:11| 制作ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする