2013年10月10日

Quandaryの使い方01

「Quandary」についての使い方を記事にします。

「HypeDyn」と同じく大学機関での教育用コンテンツの作成として作られてコンセプトも同じですが、「Quandary」の方が正直なところ使いやすいです。

「Quandary」自体は昔はシェアウェアのようでしたが2009年に開発とサポートを終了しフリーウェアとして無料で使えるようになりました。ですがバージョンアップはもうないようです。

インストールまで行った所からはじめます。インストールについて不明な所があればコメントください。

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では最初は機能説明ですが、かなり機能が多いので簡略化して難しい部分は省略します。

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上の画像の画面がメインメニューです。画像の赤文字で説明しました。

このツールで「Decision Point」とはパラグラフの事です。ここではパラグラフという名称に統一してますので今後はパラグラフと表記します。

「トランザクション(Transactions)」というのはフラグや変数を設定するアクションの事です。このソフトでは本文の前(先頭)と本文の後(末尾)、そして選択肢を選んだ時に実行するトランザクションがあります。

メニューバーの説明をします。メニューアイコンについてはメニューバーにもアイコンが表示されているのでそれと同じです。なのでメニューアイコンについては説明を省略します。


【Fileメニュー】

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New File: ファイルを新規作成

Open File: ファイルを開く

Save File: ファイルを保存

Save As: 名前をつけて保存

Export to Quandary v1 format: このツールの前のバージョンで開けるファイルとして保存します。使わないでしょう。

Add Matadata: HTMLとして出力する際のメタデータを編集します。メタデータはこのデータの作成者などのデータをHTMLに組み込む為のものです。よく分からなければそのままで結構です。

Export to XHTML: インターネットに公開するページファイル形式として出力します。

Quick Export: 上の「Export to XHTML」と同じですが、出力後そのファイルをブラウザで開きます。

Create SCORM 1.2 Package: 「SCORM 1.2」で開く形式のファイルで出力します。SCORM 1.2とはe-ラーニング用の学習教材ソフトです。多分ここを読まれる方は使わないと思います。

Run a scenario: テストプレイをします。はじめるパラグラフ番号を選べる他、変数やフラグなどの情報も設定出来ます。

Export for Printing: テキストとして変換後印刷します。

その下に以前開いたファイルが表示されます。

Exit: ソフトウェアを終了します。


【Editメニュー】

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Undo: 直前の操作を取り消します。

Cut: 選択した文章を切り取ります。

Copy: 選択した文章をコピーします。

Paste: 選択した文章を貼付けます。

Delete: 選択した文章を削除します。

Select All: 全て選択します。


【Decision Pointsメニュー】

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Jump to decision Point…: クリックするとパラグラフのリストが現れますので編集したいパラグラフを指定してそこへジャンプします。

Delete decision Point: 表示しているパラグラフを削除します。

Copy Decision Point: 表示しているパラグラフをコピーします。

Paste Decision Point: 上のメニューでコピーしたパラグラフを現在表示しているパラグラフへ貼付けます。


【Insertメニュー】

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Picture: 本文へ画像を挿入します。「Web URL」は外部サイトにアップロードされている画像ファイルを指定、「Local file」は作成者のPCにある画像を取り込みます。外部サイトの画像を挿入する際は断って置かないと問題になる可能性もあるかもしれません。

Link: 「Web URL」は外部サイトへのハイパーリンクを挿入します。画像をクリックでリンクへ飛ぶようにする事も可能です。「Local file」は作成者のPCにあるファイルを取り込みます。一回保存しないと使えません。あとファイルは出力されたファイルとは別に同じディレクトリにアップロードさせないといけません。ですがあまり使わないでしょう。

HTML table: 本文に表を作成します。表のプロパティを入力すると表のHTMLタグが表示されます。「Row」は行数、 「Column」は列数、「Border」は外枠の太さ、「cellpadding」はセル内の余白、「cellspacing」はセルの間隔、 「table width」は表の幅です。HTMLで使われるテーブルタグと一緒です。詳しく知りたい場合は「テーブルタグ」で検索してください。

Media Object: 動画などを挿入します。ウィンドウズメディアプレーヤー、クィックタイムプレーヤー、リアルプレーヤー、フラッシュプレーヤーの四つが指定出来ます。表示する大きさも指定でき、リンクとしてテキストで飛ばすようにもできます。「Quandary」本文にはHTMLタグが使えますのでYouTubeやニコ動などを挿入したい場合は挿入したい動画のページから埋め込み用コードを拾ってきて本文内に直接放り込んでください。


【Wizardsメニュー】

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質問形式に答える形でパラグラフを作成する機能ですが、質問は英語です。
クイズゲーム作成などには使えるかもしれませんですがゲームブック作りにはあまり向かないと思われますのでここでは詳しい説明は省きます。

Radio button chooser: 選択肢をラジオボタンで選択して進めるパラグラフを作成します。

Checkbox chooser: チェックボックスで複数選択して進めるパラグラフを作成します。

Multiple-choice question: いくつかの質問をまとめて表示して計算するパラグラフを作成します。


【Optionsメニュー】

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Asset: アセットというのは変数の事です。変数を新たに作成したり編集したりします。

View outline: フローチャートマップを表示します。選択したパラグラフのリンクのみを線で表示します。

Configure output: 各種設定画面です。設定は後に説明します。

Font: ソフトウェア本文編集画面のフォントを指定します。プレイ画面のフォントではないので注意。

Show tooltips: カーソルを合わせた所の説明をポップアップで表示するかどうかを設定します。黄色の説明ウィンドウがウザかったらオフにしてください。

Toolbar options: メニューバー下部にあるメニューアイコンの並んだツールバーを設定します。よく使うメニューのアイコンを選んで設置できます。

Interface: このソフトのメニューやウィンドウの言語を他国語に翻訳するように設定できます。よくある日本語パッチと同じものです。メニューやティプスは日本語にする事も可能ですが、ウィンドウのテキストは日本語にすると文字化けします。どなたかいい案がございましたらご一報ください。

Load a background graphic: ソフトウェアのメイン画面の背景画像を変更します。プレイ画面ではないので注意。

Right-to-left: 文字が右から左へ流れるように表示します。ヘブライ語などで使う時のためのもので日本語では使いません。

Set Source File location: HTML化する際のソースファイルが格納されているフォルダを指定します。デフォルトではプログラムファイルが格納されているディレクトリの「source」フォルダが指定されてます。HTMLやスクリプトを編集したい場合はそのフォルダ内のファイルを編集してください。よく分からない方はそのままで結構です。

Clear Source File location: 上で指定したソースファイルを消したい場合はこれを選びます。分からなければ触らない方がいいでしょう。


【Helpメニュー】

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Tutorial: チュートリアルゲームをブラウザで始めます。英語です。

Help Contents: ヘルプを見ますがこれも英語です。

Seach Help Index: ヘルプファイルから検索します。

Internet Help: ネット上のヘルプページを閲覧しますが英語です。

Readme file: リードミーファイルを閲覧しますが英語です。

Register: シェアウェアの時代には課金してパスコードを入れる機能があったようですが、無料化したために作成者の名前を入れるだけになりました。入れても入れなくても構いません。

About…: このソフトの基本情報が表示されます。


以上がメニューの説明です。
次は設定について説明します。ソフトウェアを立ち上げたらまず設定されることをお勧めします。
設定した内容はHTMLに出力した後から採用されます。一回も保存していない状態でテストプレイしても反映されてませんので注意。

「Option」メニュー内の「Configure output」を選んでください。設定画面が表示されます。


【Introduction】

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スタートした際に表示される文章を記載します。タグも使えます。
タイトルやあらすじ、登場人物説明やゲームブックの説明などを入れるといいでしょう。


【Asset/Messages】

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"You have: "(Instling current assets): このツールではプレイ時に変数を表示する欄を設置できます。その欄のトップに設置するテキストを入れます。ステータスゲージやアイテムリストなど設置するなら入れて置くといいでしょう。

Default refusal massage: フラグや変数を使ったため選択出来ない選択肢を選んだ場合に表示する文章は各項目毎に設定出来ますが、特に設定がない場合この文章がデフォルトで表示出来ます。もちろん選択出来ない選択肢を消す事も出来ます。

End of the exercice: ゲームブックが終わった時に表示する文章です。エンドでもゲームオーバーでもいいでしよう。


【Control Buttons】

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プレイ画面ではリンクや選択肢などクリックするものは全てボタンとして表示されます。その各ボタンのテキストを編集出来ます。

Start button caption: スタートするときのリンクボタンのテキストです。「はじめる」でも「スタート」でも「旅に出る」でもいいでしょう。

Undo button caption: 前のパラグラフに戻るためのボタンです。「戻る」でいいと思います。このボタンを表示するには右隣の「Include on page」にチェックを入れてください。

Restart button caption: ブックマークボタンでセーブした所からやり直すためのボタンです。「ロード」でいいと思います。このボタンを表示するには右隣の「Include on page」にチェックを入れてください。

OK button caption: ラジオボタンやチェックボタンで選択したカテゴリーを決定するボタンのテキストです。ゲームブックでは使わないと思いますが、ここは普通に「OK」でいいと思います。

Link button caption: 選択肢のテキストの隣に表示されるボタンです。これをクリックすることで選択肢のリンクへ飛びます。「進む」でも「go」でも自由にどうぞ。

Bookmark button caption: ゲームブックプレイの途中で止めて再開する際にセーブするボタンのテキストを表示します。「セーブ」でも「しおり」でもいいでしょう。セーブは一カ所のみでセーブした所をロードするには上のRestartボタンで読み込みます。このボタンを表示するには右隣の「Include on page」にチェックを入れてください。このボタンを有効にするならRestartも有効にしておいてください。

Bookmark explanation: 上のブックマークボタンを押した際に表示するテキストを入力します。「保存しました」でも「ここまで読んだ」でも自由にどうぞ。


【Timer】

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選択肢に時間制限を設けたい場合は「Set a time limit for this exercise」にチェックを入れます。
Minutes:で分
Sconds: で秒
Your time is over:には時間切れの際に表示する文を入れてください。


【Navigation】

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プレイの際に本文の前後に表示されるナビゲーションバーの設定です。
デフォルトでは左右の矢印とインデックスが表示されます。
必要がなければ左のチェックを外せばすべて非表示にできます。

include"Next Exercise"button:は今の質問を飛ばして次の質問へ移るというクイズやアンケートのために作られたもののようです。右の欄で表示テキスト、下のURLで行き先を入力します。デフォルトでは右矢印になってます。

include"Go to Contents"button:はトップページへ行くためのボタンのようです。デフォルトでは「Index」となっています。ホームページをお持ちならそのURLを下で指定して、右で「トップへ」と書くといいかもしれません。

include"Back"button:は普通に戻るボタンです。デフォルトでは左矢印になっています。


【Appearance】

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ページのデザインや配色などを決められます。
ここでは簡単な設定しかできませんが、CSSやJSなどをいじれば凝ったデザインにする事も可能です。

Background graphic URL:でプレイ画面の背景画像を設置できます。

その下の「Output font face」でフォント、「Output font size」でフォントサイズを指定できます。

その下では各テキストや背景の色を指定出来ます。左にプレビュー画面があるので分かりやすいと思います。


【Other】

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ゲームブックとして作るにはあまり使いません。
e-ラーニングという学習ソフトの機能を盛り込んだり、スクリプトファイルに注釈として入れられているコメントを削除してファイルを軽くするとか、別のファイルに結果を出力するとか、アラビア語やヘブライ語に対応させるとか、そういった設定です。
特に何もなければそのままデフォルトで十分だと思います。


【Custom】

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ここも特に設定する必要もないと思います。
ユーザー定義が3つ設定できるようです。設定するにはさらにソースファイルのHTMLファイルを編集させないといけません。ソースコードを置き換えるもののようです。

下はヘッドタグに入れる構文を編集できるようです。スクリプトファイルを別に指定して読み込ませたりできるので、このブログで紹介した「Fighting Fantasy Framework」などのツールと連携もできそうです。


以上が設定画面です。次は簡単なゲームブックを作成してみます。
posted by 文芸遊戯研究会 at 22:05| Comment(0) | 制作ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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