2013年10月14日

Quandaryの使い方04

「Quandary」についての使い方の四回目です。
前回までで一応一通りの使い方を説明しました。

このツールではステータスの能力値やアイテムなどの情報がゲージとして表示される機能を備えているため、今回はそれを利用して少し踏み入ったゲームブックを作ってみようと思います。

前回までに作ったゲームブックに体力点のシステムを設けようと思います。

バトルシステムだと出来ない事はないのですが、ランダムで変数に値は入れられるもののダイスロールの表示機能はなく、計算機能を設けると複雑になってしまうため、普通にトラブルやトラップなどで体力点を失うだけのシステムで作成します。

もちろん体力点がゼロになるとゲームオーバーです。

まず「Options」メニューの一番上の「Assets」を選んでクリック。

体力点の変数を新規作成します。

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ステータスゲージに常時表示されていないといけないので両方とも「Always」にして初期値を10に設定しました。

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リストに反映します。表示の都合上「鍵」の上に「体力点」を入れています。
変数を選択して右クリックすれば変数の順番を上げたり下げたりできます。

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体力点が無くなった時のゲームオーバーのパラグラフも作ります。
本文にはHTMLタグも入れられるので入れてみました。

次に体力点を失うパラグラフを作成します。主にトラップに引っかかると体力点を失います。

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今回は宝箱をそのまま開けようとすると針が飛び出し腕に刺さる事で5ポイント失うアクションを作ります。
本文に「体力点を5ポイント失った」と記載し、選択肢には「戻る」と「あなたは倒れた」という二つの選択肢を作ります。体力点が余っていれば「戻る」のみ、なくなってしまえば「あなたは倒れた」という選択肢のみ表示するように設定します。
「あなたは倒れた」という選択肢のリンク先は「ゲームオーバー」のパラグラフです。

まず「戻る」のリンクを編集します。

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ダブルクリックして出てきたウィンドウの「Hide this link when it is inaccessible」にチェックを入れ、「Transactions」を押します。

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「Asset name:」で「体力点」を選択し、下半分の「Level of asset〜」の枠の「More than」を選んで右のゲージに「0」を入力して「OK」を押します。

これで体力が0より上…1以上ある場合のみ「戻る」という選択肢が有効になります。

次は「あなたは倒れた」という選択肢のトランザクションを設定。

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同じくダブルクリックして出てきたウィンドウの「Hide this link when it is inaccessible」にチェックを入れ、「Transactions」を押します。

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「Asset name:」で「体力点」を選択し、下半分の「Level of asset〜」の枠の「Fewer than」を選んで右のゲージに「1」を入力して「OK」を押します。

これで体力が1より下…0以下になった場合のみ「あなたは倒れた」という選択肢が有効になります。

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体力点を5ポイント失ったというイベントなのでそのアクションを入れます。
メインウィンドウの「Entry transactions」に入れます。
「Asset name:」で「体力点」を選択し、「Operator:」は「subtract」(マイナス)にして、「Value:」に5を入れます。
これで体力点の変数の値から5を引くという計算を実行する命令が出来上がりました。


この後、宝箱にあるランプを手に入れるという設定にしたので、
さらにランプの変数を新規作成してそこのパラグラフで設定します。

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前回の「鍵」同様に「ランプ」を1にします。

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一つのパラグラフに二つの実行アクションが入りました。このように複数のアクションを実行する事が可能です。

ランプを手に入れたらこの部屋に用はなくなるので、鍵を使って部屋に入るという選択肢にトランザクションを仕込んでランプ入手後は部屋に行けないようにします。そうしないと部屋に入る度にランプを手に入れてしまいます。

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ランプを選択し、「Fewer than」を選んで右のゲージに「1」を入力して「OK」を押します。

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ここのパラグラフリンクにも「鍵」と「ランプ」の二つの条件が入りました。
鍵を持っていたら入れて、ランプを手に入れたら無効になるという設定です。


では最初の牢屋を出た所の廊下のパラグラフへ戻って、元々作ってあった「右の道へ行く」の他に「左の道へ行く」という選択肢を作ります。

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まず「暗闇」というパラグラフへリンクする「左の道へ行く」という選択肢テキストのリンクを作成。
「Hide this link when it is inaccessible」にチェックを入れ、「Transactions」を押します。

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ランプを選択し、「Exactly」を選んで右のゲージに「0」を入力して「OK」を押します。
これはランプという変数が0と同一ならこの選択肢が有効になるという設定です。

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次は「大扉の前」というパラグラフへリンクする「左の道へ行く」という選択肢テキストのリンクを作成。
「Hide this link when it is inaccessible」にチェックを入れ、「Transactions」を押します。

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ランプを選択し、「Not equal to」を選んで右のゲージに「0」を入力して「OK」を押します。
これはランプという変数が0以外ならこの選択肢が有効になるという設定です。
元々ランプは0か1しか入らないように設定しているので0以外と言う事は1しかないのです。

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廊下のパラグラフができました。「左の道へ行く」という選択肢が二つ出来上がっていますがプレイ時にはどちらか片方のみが表示されます。

ランプがない時の「左の道へ行く」は「暗闇」というパラグラフへ飛び、ランプがある時の「左の道へ行く」は「大扉の前」というパラグラフへ飛ぶようになっています。

簡単な話、ランプがないと暗闇で前が見えずに先に進めず、ランプがあれば大扉の前に出られるという仕組みです。

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「暗闇」のパラグラフを編集します。
暗くて思うように歩けず転んで体力点を5ポイント減らして元の場所へ戻されるという仕組みです。
転んだだけで体力が半減するなんて随分とひ弱な主人公です。

「大扉の前」がラストのパラグラフです。

フローチャートも見れます。「Options」メニューの「View outline」を選んでクリック。

02.jpg

01.jpg

今回作成したゲームブックでは入れてませんが、本文には画像や動画、音楽などを入れる事も可能です。
最初の使い方の記事のメニューの説明で書いています。


では簡単なゲームブックですが、今回作ったサンプルゲームを置いておきます。

サンプルゲーム

応用すれば色々な事が出来ますので試してみるといいでしょう。
posted by 文芸遊戯研究会 at 03:27| 制作ソフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする