2013年11月23日

自作ゲームブック創作03 【製作の流れ】


それではいよいよツールを使ったゲームブックを作り始めましょう。

ここで決めておきたいのはゲームブックのシステムとどのような形で公開したいかです。


まずシステムですが、以前に決めたターゲットを参考に決めてください。
サイコロや冒険記録紙などを用いたTRPG的なルールを用いると少し複雑になり、一般層には受け入れられづらいでしょう。
そういったシステムにするならゲームブックを知っているマニア層をターゲットにしたほうがやりやすいと思います。

システムですがサイコロならずともトランプやタロットカードなどを用いたカードシステムも新鮮味があるかもしれません。投げたコインの裏表なども面白いでしょう。
プレイしている日付や時間やプレイヤーの生年月日などを判断材料にするシステムも面白そうです。この辺は色々と考えてみるのがいいでしょう。書き手に専門知識があればその分野を取り入れたシステムも面白そうです。

一番考えないといけないのがフラグ分岐ですね。
HTMLで出力するなら自動的に判断してくれるその手のツールがありますが、書籍や同人誌、電子書籍で出力するとなると基本的にはプレイヤーに依存する形となります。

「1にチェックをいれる」
「Aにチェックがあるなら2へすすめ」

このようにただ単純にアルファベットや数字を入れるのもありですが、

「銀の鍵(-100)を手に入れた。このアイテムを使う表記がされていたらそのパラグラフから100を引いたパラグラフへ飛ぶこと。」
「銀の鍵を持っていれば扉を開ける事ができるかもしれない。持っていたら指示された番号へ飛ぶこと。」

というように、アイテムで区分してもいいかもしれません。
数字の足し引きで判断させる方法はゲーム性がありますが、同時に読者にメモも強制するのでその辺を考慮してください。

「○○に××の話を聞いているだろうか?」
というような問いかけの文もフラグには使えます。
これがメモなども必要とせずにプレイヤーの記憶をフラグとして使えるので読者には優しいです。

この辺は自由です。


あとはどのような形で製作して公開するのかを決めましょう。

ゲームブック製作に関して工程をいくつかに分けました。
あくまでデジタルデータでのツールを使った基準で分けているので、アナログで製作する場合はノートや原稿用紙など自由にしても構わないでしょう。

プロット作成
ベース作成
仕上げ作成


プロットとは物語の枠組みや構成、世界観、登場人物や人物関係などの大ざっぱな設定の事です。

ベースというのはゲームブック本文などのテキストデータのことです。

仕上げというのは公開する形に合わせて適応するデータに変換する物です。

プロットは分かるけどベースと仕上げは何が違うのと考えるかもしれません。
仕上げはあくまで公開するためにデータを変換させる物なので、最初から仕上げ用のソフトで製作してしまうと後々面倒になると思います。

ベースはテキストデータのみで作りますので、ひとつベースを作っておけば仕上げツールに流用すればHTMLにも電子書籍にも応用が効くということですね。

例えば最初から「AXMA Story Maker」でゲームブックを作ってそれを印刷用としても作成したい場合、テキストデータを「AXMA Story Maker」から引っ張りだして移し直さないといけなくなります。
「Quandary」や「The GameBook Authoring Tool」辺りならそのまま最初から使ってもテキストファイルに出力できたりするので問題はないですが…

最初からテキストベースでファイルを作っておけば色々なツールに簡単にコピーできて応用が効くと言う訳です。

簡単なフローチャートを図にしてみました。

01.jpg

プロットの製作にはアナログはノートやメモなどでいいでしょう。
デジタルにはテキストエディタですが、アイディアプロセッサやアウトラインプロセッサを使うと分かりやすいでしょう。
「StoryEditor」や「ArtOfWords」などのストーリー製作に特化したツールもあります。

ベースの製作にはテキストエディタで行きます。
フラグのチェックなども記載しておきましょう。

ベースが出来上がれば、仕上げでそれぞれの形にします。
HTMLとして公開したいならばこのブログで紹介したツールが役に立つかもしれません。
その他アプリとして作成したり、電子書籍として作成する際にもベースで作成したテキストファイルからテキストを引っ張りだすだけで対応出来ます。
印刷して書籍や同人誌にするならDTPソフトやワープロソフトに移し替えるだけです。
ベースファイルひとつだけで様々な形式に流用出来るので、まずは純粋なテキストデータでベースを製作することをお勧めします。


では次回からプロットの製作について記事にします。
posted by 文芸遊戯研究会 at 22:26| ゲームブック創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする