2015年03月04日

電子書籍ゲームブック制作A 用意するもの

このページを読む前に前回の前置きを一読しておいてください。


今回ゲームブックの電子書籍を作成するに当たって次の用意が必要となります。

 1. ネット環境に接続されたWindowsのパソコン
  (できればWindows7以降が望ましいです。こちらではWindows7を使用しています)

 2. ゲームブックのアイディアとやる気

 3. テキストエディタソフト
  (Windowsのアクセサリにあるメモ帳で充分だと思います。こだわりがある人は自分の使い易いソフトで構いません。ですがリッチテキスト形式でしか保存できないものは無理です。何言ってるのか分からなければメモ帳を使いましょう。)

 4. 【GameBookCompiler】コンパイラ。無料

 5. 【KanjiTranslator】エンコーダ。無料(Sigilを使用する場合のみ必要)

 6. 【Sigil】または【一太郎2015】編集とコンバータ。Sigilは無料。一太郎は有償です。


6番の二つのソフトウェアは目的に合わせて選んでください。

「Sigil」は無料ですので無料で作りたいという方でWebなどでEpubファイルを配布したり、KDPのみで販売すると言う方にオススメです。

Webでの配布やKDPでの出版の他にKoboやiBooksなどでの販売を予定していたり、PDF形式にしてメールマガジンなどで配布を考えている方は「一太郎」しかなさそうです。こちらは多機能ワープロソフトですが有償です。「一太郎」は最新が2015ですが2014も使えました。2013は試していないのでわかりません。

 というのも「Sigil」はePub2までの対応でepUb3形式には対応していません。ここ最近になってプラグインを仕込んできてepUb3に対応するプラグインもありましたが、現在(2015年3月)の時点では使い物になりませんでした。epUb3で手軽に作成するとなると今の所「一太郎」くらいしかないのが現状です。

そのほか、様々なクラウド変換サービスやソフトウェアを試してみましたが、使いやすく有用なものは見つかりませんでした。コマンドプロンプトを使用するものやファイルそのもののデータを手打ちや直接編集による方法も考慮しましたが、パソコン初心者には厳しいと思われますので外したうえで選別いたしました。

そのほかにも「inDesign」や「Fuse」などePub生成ソフトでも作成できるとは思いますが、それらはかなり高価なソフトウェアですので弾きました。

あとツールですが見逃しているだけで何かあるかもしれませんので、いいソフト見つけたよって方はご一報ください。

4〜5番のソフトウェアのダウンロードやインストールは記事を進めてそれが必要になった時点で説明いたします。
Windowsの基本操作ができる人を前提としているのでインストールに関しての詳しい説明は省かせていただきます。ご了承ください。

まずB番までの記事では「Sigil」と「一太郎」ともに同じです。(若干編集が変わりますがその都度注釈を加えています)そのあとのC番からは別々の記事になります。


では、「GameBookCompiler」をインストールしてみましょう。このツールは無料です。
「GameBookCompiler」は定例に沿って書かれたゲームブックのテキスト文章を並び替えたり文章を補完して任意の形式のファイルに変換する機能を持つツールです。

 ゲームブックの本文を書くときはまずこのツールで読み込めるような形式で打ち込まないとなりません。
そのためゲームブックのテキストを打ち込む前にこのツールの説明文を読んで置く必要があります。

「GameBookCompiler」
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/writing/se499012.html

上記のURLにてZIP圧縮ファイルがダウンロードできます。インストーラーはないので解凍してください。解凍したフォルダの中の「gamebookcompiler.exe」がソフトウェアを起動するための実行ファイルです。

 とりあえずそれは実行せずにヘルプファイルを見ましょう。「説明書.html」というファイルがヘルプファイルですので、それをダブルクリックすればブラウザで説明書が見れます。

1.jpg

 日本製のソフトウェアですので説明書は日本語でわかりやすく書いてあります。そのため「GameBookCompiler」の詳しい説明はこちらでは行いません。
ちなみに画像ではわかりやすくするように拡張子(ファイル名の後のドットと英語3〜4文字)を表示させています。パソコンの設定で表示されないケースもありますが、使用には変わりありません。

「GameBookCompiler」の使い方を理解したところで、今度はそのソフトで読める形でゲームブック本文を書いていきましょう。使うのはテキスト形式で保存できるテキストエディタです。テキストエディタは主に文章を記録するのに使うソフトウェアの事です。
メモ帳ならばWindowsに標準で付いてきます。

2.jpg

スタートをクリックし「すべてのプログラム」から「アクセサリ」をクリックすると「メモ帳」がでてきます。クリックして起動させるとメモ帳が立ち上がります。長い文章の場合は同じ「アクセサリ」にある「ワードパッド」の方がいいかもしれません。ただし保存形式には注意してください。

メモ帳では物足りないという方は、「Tera Pad」(http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/)や「サクラエディタ」(http://sakura-editor.sourceforge.net)などの無料のテキストエディタで使い易いものもありますので検討してみるのもいいでしょう。有償ですが「WZ Writing Editor 2」(http://www.wzsoft.jp/wzw2/)は多機能でおすすめです。



とりあえず「GameBookCompiler」で読める形で生成したテキストのテンプレートをご用意しましたので使ってください。

テンプレートダウンロード

.txt形式のファイルです。そのまま左クリックするとテキストがブラウザ上で開いてしまいますので、右クリックして「対象をファイルに保存」または「名前を付けてリンク先を保存」を選べばテキストファイルとしてダウンロードフォルダに入ります。

 テンプレートは1から1000までのパラグラフ番号が入力済みとなっていまして、最初の設定も電子書籍ゲームブックを作成するのに最適なように設定されています。設定が出来る方で自分好みのデザインにしたいという方は自由に改変して使ってください。

このテンプレートですが、最後のパラグラフの後の空のパラグラフ番号は削除してください。例えば300までのパラグラフ番号の作品を打ち込んだときは301〜1000までを消しましょう。

あと、冒頭に「はじめに」と「ゲームブックのルール」「プロローグ」という欄がありますので、ゲームブック本編が始まる前に書く挨拶やルールなどを記載しておきましょう。(「エピローグ」と「あとがき」はここには書かずに別のテキストファイルを用意してそちらに記録しておいてください。)

後はパラグラフ番号に合わせて文章を埋めていきましょう。番号は連続して空いている若い番号から順に埋めていって構いません。選択肢の番号の後の「〜へ進め」という字の付与や番号の太字や番号のシャッフルは「GameBookCompiler」ですべて自動で行ってくれますので、わざわざ時間を無駄に使う必要もないでしょう。

 (あと注意点ですが「Sigil」を使う場合で、縦書きでの表示を望んでいる方はパラグラフ番号や選択肢の番号以外の本文に半角英数字は使わない方がいいかもしれません。できるなら英数字は全角か漢数字を使いましょう。見栄えの関係や「!?」などの文字を使いたい場合など使用しても電子書籍化はできますが「縦中横」という問題が発生します。それに対処はできるのですが、「Sigil」の場合はかなり厄介で初心者にはおすすめしません。使いたい場合は半角英数字の前後に使用しないような文字を組んでおき変換してから検索置換でタグに変換する方法はあります。ただし可能な半角文字は二文字連続までです。何言っているのかわからない方は素直に全角英数字を使いましょう。「一太郎」に関しては簡単に設定できるので半角英数字を気兼ねなく使って結構です。)

 この記事で使うためにこちらでも30パラグラフの短編を速攻で作りました。
そのテキストファイルを下にあげておきます。クリックで表示、右クリック保存でダウンロードできます。サンプルとして使用して構いませんが、著作権は放棄していません。こんな風に書くというという意味で提示しています。
 (ファイル名は「sample.txt」ですが記事で使っているファイルは試作品.txtという名にしています。中身は同じです。)

自作サンプル

あと、一つ注意点ですが、テキストファイルで保存する際は「Shift-JIS」形式で保存下さい。でないと「GameBookCompiler」で読み込むことはできません。

どうすればいいかというと、メモ帳では「ファイル」メニューで「上書き保存」か「名前を付けて保存」する際に現れるウィンドウの下部に「文字コード」というものがあります。それで「ANSI」を選択すればOKです。

3.jpg

「ANSI」はマイクロソフト側が「Shift-JIS」の事をそう呼んでいるだけです。

「Tera Pad」なら「表示」メニューから一番下の「オプション」をクリック後に現れるウィンドウの「文字コード」のタブをクリックした後、「初期保存コード」と「保存文字コード」の部分に設定があります。

4.jpg

どちらもデフォルトでは「Shift-JIS」形式になっておりますので、そのまま使っても問題ないと思います。
その他のテキストエディタに関しては各ソフトウェアの説明書をお読みください。


編集しているテキストファイルですが出来るならDropboxのアカウントを申請してDropbox上のスペースに入れておくと便利です。自宅のデスクトップPCで作成編集したファイルを外出時のノートパソコンやスマートフォンから同じファイルの作成編集の続きができます。

 テキストファイルの拡張子は必ず.txtで作成してください。.rtfは「GameBookCompiler」で出力はできますが読み込めません。.docや.docxなどはもちろん論外です。(メモ帳をお使いならこの点は心配しなくて結構です。)


 ゲームブック本文が完成したら、表紙画像や挿絵なども作成しておきましょう。挿絵はあってもなくてもいいですが、表紙画像は簡単でもいいので作っておいたほうが無難です。画像素材のサイトに山ほど素材があるのでそれを選ぶのも結構楽しいものですよ。

 ちなみに自分のサンプルでは素材サイトから拝借してきたものをPhotoshopで簡単に加工してきました。
画像加工に関しては他に山ほどの指南サイトがあるためここでは割愛させていただきます。

 では次の記事で「GameBookCompiler」を使いましょう。
posted by 文芸遊戯研究会 at 19:00| ゲームブック創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする