2015年03月04日

電子書籍ゲームブック制作B コンパイル〜エンコード

前回からの続き。

とりあえず、ゲームブックの本文のテキストファイルを完成させるところまで記事にしました。

次は「GameBookCompiler」を立ち上げます。

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「GameBookCompiler」のフォルダ内の「gamebookcompiler.exe」が実行ファイルです。コーヒーカップの形をしているアイコンです。それをダブルクリックすることで実行されます。

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上のようなウインドウが現れました。

各メニューの説明は本ソフト付属の説明書をご覧していただくとして、早速生成したテキストファイルを「GameBookCompiler」のウインドウの中にドラッグしてドロップしてみましょう。

 その前に設定と説明をしましょう。

今回は電子書籍を作る目的でしたね。そこで今回は「GameBookCompiler」ではHTMLファイルに変換します。
左上の「出力形式」の欄でHTMLを選択します。

 「出力形式」欄の一番下の「HTML 複数」を選択しましょう。「HTML 単一」でも生成はできるのですが、電子書籍にした時に各パラグラフが数珠つなぎになってしまうのです。

これがどういう弊害を産むのかというと、例えば10のパラグラフへのリンクを選んで飛んだ時にその前の9のパラグラフの残りの文章と10番のパラグラフの番号だけ表示されてしまうケースも発生するということになるのです。その場合はリンクから飛んできて番号を確認してから、ページをめくって10番の本文を読まなければならなくなります。

 「HTML 複数」にしておけばパラグラフ番号は常にページの先頭に来ます。その代わり文末から次のパラグラフ番号まで空白が開きます。紙の書籍でしたら枚数が増えてコストアップになってしまいますが、電子書籍はその心配はありません。データ量もほとんど変化はありません。

 ただし「HTML 複数」が使えるのは「Sigil」を使用するときだけです。「一太郎」は複数のファイルが読み込めないので「HTML 単一」で生成して「一太郎」側で編集するほかはなさそうです。

それでは早速生成したテキストファイルを「GameBookCompiler」のウインドウの中にドラッグしてドロップしてみましょう。

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サンプルではパラグラフ番号を創元推理文庫のゲームブックのように漢字の太字を中央に入れたいため、「出力後の番号の文字種」を「漢数字」に、そして「番号を強調する」にチェックを入れております。
この辺のカスタマイズは各個人の好みで設定してください。

ドラッグ&ドロップすると自動的に変換が始まります。サンプルは30パラグラフだけなので数秒でコンパイルされました。

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しかしこのツールはすごいですね。パラグラフからのリンク先がどれくらい離れているか、どこからもリンクされていないパラグラフを警告してくれる文章をLogとして残してくれます。ミスがあったら教えてくれる優しさを持っているのが日本製のいいところですね。

 変換後のファイルは実行ファイルの「gamebookcompiler.exe」と同じフォルダに生成されます。
元のファイル名と同じ名前でフォルダが生成されてます。サンプルでは元のファイル名が「試作品.txt」でしたので、「(変換済)試作品」というフォルダが生成されています。

 「HTML 単一」で生成した場合はフォルダではなくそのまま一つのHTMLファイルが生成されます。

ではその「(変換済)試作品」というフォルダを開いてみましょう。

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0.htmlから30.htmlまでの31個のHTMLファイルが生成されています。0.htmlは「はじめに」と「ゲームブックのルール」を記載したもので他はそれぞれのパラグラフ番号毎に分かれたHTMLファイルです。

HTMLファイルはホームページで閲覧するタイプのファイルですので、ファイルをダブルクリックするとブラウザが立ち上がり内容を見れます。

もしエラーが発生した場合は元のファイルに何かしら記載ミスがある場合かと思います。一度ファイルと説明書を見直してみてください。

 これて「GameBookCompiler」の仕事は終わりです。ウインドウを閉じて終了してもらって構いません。


今度は出来上がったこのHTMLのファイルを「Sigil」で読み込ませますがそのままでは文字化けします。

…というのも「GameBookCompiler」が生成したファイルの文字コードは「Shift-JIS」です。
海外製の「Sigil」だと文字コードが「Unicode」でないと正確には表示されません。
複数あるファイルの一個一個のデータをいちいちエンコードしていたのでは面倒です。

そこで今度は「KanjiTranslator」の出番です。
このソフトの役割は複数のファイルの文字コードを一括して変換する機能を持っています。

ちなみにこのツールが必要なのは「Sigil」で読み込ませる時だけです。「一太郎」は「Shift-JIS」でもそのまま読み込んでくれますのでこのツールは不要です。

早速ダウンロードしてみましょう。無料です。

「KanjiTranslator」
http://www.kashim.com/kanjitranslator/

そのまま圧縮ファイルを任意のフォルダに解凍して展開してください。

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「KanjiTranslator.exe」が実行ファイルです。「文字」という字が書かれたアイコンです。ダブルクリックして起動してください。

次のウィンドウが開かれました。とてもシンプルなので簡単です。

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このソフトの注意点は元のファイルの文字コードをそのまま上書きして変換してしまう点。元のファイルを別の理由で使う予定なら複製して残しておきましょう。必要ないと思いますけどね。

「GameBookCompiler」が生成したファイルがまとめて入ったフォルダをそのままドラッグ&ドロップで投げ込めばリストが表示されます。

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その後、ウインドウ上部の「変換先文字コード」を「UTF-8(BOM無し)」を選んでください。これが「Unicode」です。
ゴミがつくのでBOMは必要ありません。隣の「改行=CR+LF」はそのままで構いません。

リストが現れて設定が済んだら「変換」を押しましょう。
一瞬で変換されステータス欄に「完了」と表示されます。これだけです。

これでHTMLのエンコードが「Shift-JIS」から「Unicode」へと変換されました。

これで「KanjiTranslator」の役割はおしまいです。閉じてもらって結構です。

長くなりましたのでここで記事を終了して次へ移ります。

次の記事、C番から「Sigil」と「一太郎」で別々の記事になります。
使いたいツールの記事を読んでください。
posted by 文芸遊戯研究会 at 19:57| ゲームブック創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする