2015年03月06日

電子書籍ゲームブック制作E Sigil編集編3

前回からの続きです。
あともうちょっとで完成です。

【標題紙と奥付の作成】

「標題紙」とは書籍をめくって最初のページにある本のタイトルと著者名が書かれたページの事です。

そして「奥付」とは書籍の最後にある著者のプロフィールや出版年月日や出版社の住所などの情報が書かれたページです。

そんなもの入れないよって方はこの項目はすっ飛ばしてください。

まずは「標題紙」です。

左のリストにあるページのファイルのうち、一番上にある「TOC.xhtml」ファイルを選択して右クリック。
「空のHTMLファイルを追加」をクリックします。

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「TOC.xhtml」の下に新たにファイルが生成されました。

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このファイルをドラッグ&ドロップで「TOC.xhtml」の上に持って行きましょう。

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わかりやすいように名前を「title.xhtml」に変更しました。これをダブルクリックして編集します。

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新たに作成したファイルはスタイルシートの読み込みを宣言していないため縦書きでなく横書きになっています。
「標題紙」も縦書きにしたいよって方はこのファイルにもスタイルシートを適応させましょう。

ここは単純に本のタイトルと著者名だけ記載します。出版社名があるならそれも入れます。文字を大きくする場合はh1タグなどをお使いください。
すべて書き込んだら中央揃えにします。

サンプルでは簡易的に書き込んだので下の画像ような表示になります。

5.jpg

リフロー型で生成しているので読む機種によっては改行の数によって文字が上下に変動してしまいます。

 そういったのを防ぎたい場合は文字を入れた画像を表示させるようにするといいかもしれません。縦書き設定にして画像を中央揃えにすれば真ん中に入ると思います。


続いて「奥付」です。

今度は一番下のページファイルを選択して同じように右クリックして「空のHTMLファイルを追加」をクリックします。

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名前を変更して必要情報を書き込みます。

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サンプルではかなりいい加減に作りました。
作家としての実績もないので肩書きを誇張して書くのもばかばかしいし、登記謄本も取ってないのに出版社を名乗るわけにもいかないので簡単な情報にしました。

もし本格的に作りたいのであれば出版社が発行している書籍の奥付を参考に文字を入れた画像を作成して表示させるのもいいかもしれません。


【最終的な見直し】

これで一通りの作業は終了です。
これから電子書籍としてファイルを生成しますが、その前にもう一度すべてのデータを見直してください。

というのも「Sigil」というソフトウェアは無料なのですが、不安定な部分が散見されるところがあります。
編集や保存を繰り返しているうちにリンクが解除されてしまったり文字がおかしくなることもあるようです。

そういった不具合の箇所を最終的にチェックしましょう。

すべて検品しましたら、「ファイル」メニューの「保存」で保存します。保存ファイルがそのままePubファイルとなるので、生成した後に不具合箇所が見つかったり、書き直しがしたい場合はそのまま変更ができるのでそんなにナーバスになる必要もないでしょう。


【実際に表示してみよう】

では生成されたepubファイルをePubリーダーにて開いてみましょう。

Macは標準でiBooksが搭載されていて閲覧できますが、WindowsにはePubリーダーが標準ではプリインストールされてないのでファイルをダブルクリックしてもこのファイルを開くアプリがないと叱られます。

そこで新たにePubリーダーを入れなければなりません。

おすすめなのが「Readium」です。
webブラウザのGoogle Chrome上で電子書籍ファイルが読めます。

インストール方法は下記URLに詳細が載っています。

http://www.epubcafe.jp/Readium/pcMac


インストールして作成した電子書籍ファイルを読み込みます。

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クリックするとその電子書籍が開けます。

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こんな感じで開けます。

作られたePubはリフロー型なので読み込むソフトウェアや端末によって表示に違いが出てきます。
リフローとは文章の流し込み形式でわかりやすく例えるなら「この文章を表示させなさい」というような命令しかしていないものなので、見る側の枠に合わせて行数や文字数が変化します。
逆に固定レイアウトの形式は「この文章をこの位置にこの行数と文字数で表示させなさい」と文字の場所まで指定する形式なので画面やウィンドウにそれが表示しきれない場合は読む側がスクロールしないといけません。
 基本的にゲームブックや小説などはリフロー形式で作るのが基本です。

よって、PCのウィンドウで表示されたレイアウトがスマートフォンでも同じレイアウトで表示されるとは限らないので文字数が少ないとか、画像が大きいなどの心配はなさらなくても大丈夫かと思います。

 ※追記 : リフローと固定レイアウトについて。よく電子書籍を読まれた方で、ページ内に文字が収まっていない、ページをめくったら数文字程度で章(パラグラフ)が終わってしまい、数文字の文字データと膨大な余白があって読みづらいとの指摘もあります。ですが、これはリフローの特性によるものです。
試しに電子書籍アプリ上でスワイプさせてみてください。文字が拡大して1ページあたりの行数と列数が変わるのを確認できるでしょう。このようにページレイアウトを自在に変更できるのがリフロー形式でして、文字のレイアウトによってページから溢れる文字も自在にコントロールされてしまうため、1ページ上に文字を収めようとして著者のテスト端末でレイアウトを調整しても、読者側の端末の解像度や調整によってレイアウトは崩れてしまうのです。
 どうしてもページ上に文字をきっちりと収めたい場合には固定レイアウト形式で生成すれば可能ですが、端末によっては文字が小さくなり、それを拡大した時に画像を見るようなスクロールの必要性が出てしまい、リフロー形式よりも読みづらくなると思います。
 読者が電子書籍を読むデバイスは4インチクラスのスマートフォンから10インチを超えるタブレットやまたPCなどの端末など様々な解像度のものに別れるため、表示もそれぞれの環境に合わせてあります。結構、こう言った特性を理解されていない方が電子書籍は編集がなってないと勘違いされるケースが目立っております。固執される方は少数ですが、もし不安であれば上記の文章を作成した作品の前書きあたりにコピペしておきましょう。




一応サンプルから作成されたePubファイルを上げておきます。
そのままSigilで読み込むことができますのでどんな構成になっているのか見てみるといいでしょう。
ですがコンテンツそのものを勝手に配布したり販売するということは避けてください。

ファイルをダウンロード


一部手直しを加えていますので変換前のテキストファイルと若干違う部分があります。
あくまでこのような電子書籍に仕上がるという一例としてご覧ください。

なお、この記事のために適当に作ったサンプルですので内容はつまらないです。真剣に読まないようご注意ください。

ただ電子書籍を作るほとんどの方はネット上の出版販売サービスなどでの出版を考えているのではないでしょうか。
そこで次回からはこのファイルを使ってKindleでの出版販売の仕方を記事にしたいと思います。
posted by 文芸遊戯研究会 at 22:17| ゲームブック創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする